衛生検査及び管理

■食肉の衛生検査及び管理について

西宮市食肉地方卸売市場では、トータル・オン・レール・システムを採用しています。これにより、より衛生的な生体の解体処理が行われます。西宮市食肉衛生検査所の指導のもと、厳格な衛生管理と最新の検査機器を使用しています。これにより、安全で信頼できる食肉の消費流通が確保されています。

※トータル・オン・レール・システムとは、食肉の解体処理を効率的かつ衛生的に行うためのシステムです。生体の解体工程が一連の流れとなっており、レール上を移動する仕組みです。作業員の移動は最小限になり、作業効率の向上と、生体の衛生状態を維持することができます。


■西宮市食肉衛生検査所

食肉の検査は、安全な食肉を確保するために獣医師である屠畜検査員によって行われます。生体から枝肉になるまでのすべての工程で検査が行われます。肉眼検査や触診では判定できない病気や異常が疑われる場合は、枝肉や臓器は専用の冷蔵庫に保管され、精密検査が行われます。
病気や異常がない場合には「合格」、そうでない場合には「不合格」とされ廃棄処分されます。

検査の種類
〇精密検査 :肉眼検査や触診で判定できない場合に行う。
〇病理検査 :病変部などの組織を薄切り切片標本にして染色、顕微鏡で細胞を確認します。
〇微生物検査:病気の原因となる微生物の検査を行っています。
〇理化学検査:血液や尿などの生化学性状の検査。
また動物用医薬品が肉や臓器に残留していないかも検査を行う。
〇衛生指導 :と畜解体工程における衛生的な取り扱いや、食肉センターの施設・設備の衛生的な管理について、拭き取り検査等の結果に基づく衛生指導を行う。